羊の毛刈りとは

みなさんこんにちは。
週末から嘘のような天気が続いていますね、今日も続くみたいです。
十和田農場では、この天気で一番草がいい感じに乾いてくれました。
なかなかおいしそうなロールが出来上がっていますよ。

さて、前回は羊の毛刈り体験について紹介しました。
今日は羊の毛刈りがどのように行われているかをご紹介します。


こちらは先日毛刈りをしたサフォークの種雄くんです。
名前はハイジ。
実はこの子は、昨年の秋に北海道のハイジ牧場というところから譲り受けました。
十和田農場では、近親交配を避けるために定期的に種雄めん羊の導入を行っています。
このハイジ君、昨年十和田にやってきたそばから早速繁殖に使いました。
今年の春はこのハイジ君の子がたくさん産まれましたよ。
(今年は子羊が生まれたことを記事にしていませんでした…そのうち紹介します。)

十和田農場では、4月から7月にかけて前期カリキュラムの実習が入ります。
その中には羊の毛刈りもあり、何頭かは実習で刈られることになります。
しかし、残りの20頭余りは職員が地道に刈っていくしかありません。
これがまた重労働なんです…


(毛刈り最中の写真、撮ってなかったです…)
因みにハイジ君は100㎏超の重量級。
なかなかの大物です。
でも、体が大きいからといってそれに比例して毛刈りが大変かというと、そうでもありません。
ハイジ君は横にすると微動だにせず、とてもおりこうさんでした。



刈り終わった羊毛をきれいに広げると、このように一枚のフリースになります。
上が首で下がお尻の方です。左右に広がっているのはそれぞれの四肢ですね。
サフォークは四肢に羊毛がつかないので、太ももくらいまでの毛が表れていますね。

経験的に、体が小さいと身軽でバタバタするイメージです。
特に、マンクスロフタン。
彼らはサフォークよりも二回りほど体が小さいためとにかく身軽。
クルクルと回転して立ち上がってしまいます…


こちらは先日行った毛刈りの様子です↓

一人で毛刈りをするときは、このように羊を座らせて首の生え際から刈っていきます。
羊はこの体勢になると大半はじっとして、人の足に寄りかかってくれるので、保定が楽ちんです。
これにも個体差があって、この姿勢が嫌でたまらない羊はじたばたします。
そんな時は、完全に横に寝かせてあげるか、どうしようもない時は立たせたまま毛刈りをします。

そもそも、なぜ毛刈りをするかというと、羊毛種の場合はもちろん生産物の収穫として毛刈りをします。
羊は品種改良の結果毛替りしないため、放っておくと毛が伸び続けてしまいます。
そのため肉用種の場合は、一年に一度毛刈りをして体を清潔に保ってあげるのです。
十和田農場では、希少なマンクスロフタンの羊毛と国産サフォークの羊毛として、洗毛せずにフリースのまま販売しています。
サフォークは肉用種ですが、弾力があって意外とやわらかいと好評を博しています。

※羊毛購入のお問い合わせはホームページからお願いします。

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