待望の子牛誕生!

皆さんこんにちは。
あっという間に月日は流れ、もう夏が終わろうとしていますね。
暑い日は続いていますが…

さて、今日は子牛が生まれたお話です。
でも、今回はいつもの子牛の誕生とはわけが違います。
なんと、なんと!待望の日本短角種の雌が生まれたのです…!!

ぽかーーんのあなた!
そらそうでしょうとも。

日本短角種の雌はさほど珍しくはありません。
確かに、日本の和牛というとほとんどが黒毛和種ですが、日本短角種もいないこともないです。
ではなぜ日本短角種の雌が待望だったか…?

実は、近年、十和田農場では日本短角種が絶滅の危機にさらされています。
(あくまでも十和田農場でのお話です)
今、十和田農場にいる日本短角種は、種雄1頭(里藤)、種雄候補(の予定だけど去勢されそう)1頭(凛々里)、♀3頭(そのうち1頭は繁殖障害、1頭は小さめ、もう1頭は今回生まれた子牛のお母さん)しかいません。
ご覧の通り、繁殖に使える牛は2頭のみ。
さらにそのうち1頭は小さめであんまり残したくない(凛々里のお母さん、これゆえ凛々里も格好が悪いので去勢されそう)
ということで、実際積極的に繁殖できる牛は1頭しかいないのです。
今回は、その1頭が立派に雌を産んでくれました、優秀です。
とはいっても、そんな悠長なことも言ってられないので、凛ちゃんのお母さんにももう種付けしてあって、2月に生まれる予定です。

さて、話はそれましたが、今回の待望の子牛ちゃんを紹介しましょう。


じゃーん、こちらは生後3日目のお姿です。
8/15、お盆休み真っ最中に何事もなく生まれていました。
生時体重は35㎏、なかなか立派な体つきです。
お顔もキリリ、となかなか賢そうな牛です。

が、しかし…
皆さんお気づきでしょうか。


じゃじゃーん!!
親と比べて、何か違うのに気が付きましたか?


じゃじゃじゃーーん!!!
ヒント、ぺろぺろしてます。


わかりましたか?
この子、鼻が黒いんです。
じつは、日本短角種は鼻が肌色、というのが本来の姿(らしい)です。
ですので、本来ならば、この子は日本短角種の登録が取れないかもしれません。
しかし最近は、短角自体の頭数が減ってきているので大目に見てくれることもあります。
そして、実は短角は鼻が肌色系統と黒色系統の2系統に分かれているらしい…という話もあるみたいです。(褐毛和種なんかがそうですね、熊本系と高知系がいます。)
過去に、十和田農場にも鼻の黒い(鼻黒)の短角がいましたが、問題なく登録してもらえました。
と、いうことで、この子はまだ名前がありませんが、立派な十和田農場日本短角種の後継牛になってくれることでしょう。




コメント

人気の投稿