レア・シープ研究会総会開催(までの道のり)

みなさんこんにちは。
お盆休みが明けたとたん、怒涛のイベントラッシュでなかなか忙しい日々を送っていた十和田農場です。

今回は、8月25日に獣医学部キャンパス内で行われた、レア・シープ研究会の総会についてご紹介します。

そもそも、レア・シープ研究会(レア研)とは何かというと、めん羊の希少種であるマンクス・ロフタン種の維持管理・増殖を目的とした会です。
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レア研では、マンクス・ロフタンの血統登録(現在は出生登録)を一括して行っているので、十和田農場がマンクス・ロフタンを導入した時からのお付き合いとなっています。

毎年開かれている総会では、会計報告や審議事項などを話し合うようですが、毎回東京で行われるため、十和田の私たちは参加できずにいました。
今回は、私たちが「今年、十和田でやってみませんか?なんなら、マンクス食べませんか?(後述)」とダメもとでお誘いしたら、「いいかも!ぜひ!」といういいお返事をいただいたので、急遽十和田での開催が決定しました。

そんなに希少なマンクス、食べていいの!?
と思われる方もいるかもしれませんので、経緯をご説明します。
十和田農場のマンクス・ロフタンは、1頭の雄と2頭の雌から始まりました。
この時は毎年交配をして、分娩させる、を繰り返して、今ようやく15頭ほどに増やすことが出来ました。
ここで問題になるのが、畜舎のキャパシティです。
毎年の分娩の2~3腹のうち、生まれる子羊は3~5頭ほど、そのうち半分はオスが生まれます。
オスは成長するとオス同士でけんかをするようになるため、それぞれ個室を用意しなければなりません。
今までは何とか頭数分の個室を用意できましたが、そろそろオスを入れる個室がなくなってきたので、昨年から交配に供用しない予定のオスを去勢することになりました。
マンクス・ロフタンは、体は小さいものの(つまり取れる肉量が少ない)、その赤身肉は低コレステロールで風味がよいとされ、珍重されているようです。
しかし、いかんせん希少種のため、なかなか世に出回ることもなければ、飼養者でも食べようという人がいないのが現状です。
そこで、今回は去勢オスをレア研の皆さんと食べてみよう、ということになりました。




長くなったので、本編は次回ご紹介します。

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